インタビュー

山下 成春専務取締役

大学卒業後、2009年に祖父が創業した株式会社ハピネスエンターテインメントに入社。現在は専務取締役として組織改革を行う。
本日はよろしくお願いします。まずはこれまでのお話からお伺いします。御社に入社されたのはいつ頃ですか?
大学卒業後に入社して今年で5年目です。株式会社ハピネスエンターテインメントは私の祖父が創業した会社を父が継承して現在にいたっております
「家業を継ぐ」ということへの抵抗はありませんでしたか?
これは私の強みでもあると思うのですが、身内に会社経営者が多いんです。そうなると必然的に会社経営者との交流が多くなりますし、物心ついた頃から「将来は自分も経営者になりたい!」と思っていました。今この会社にいるのも、親から強制されたわけではなく、自分自身で決めたことです。家業を嫌々継ぐという気持ちは一切なく、いろいろな刺激もあり大きく成長できる環境でやらせていただけるのは、むしろ恵まれているなと日々感じています。
学生時代から経営には興味があったので、飲食店に行っても、食べることへの興味はもちろん店舗運営についても観察する事は好きでした。 「どんな狙いでこうしているのか?」「ここはこうした方が良い!」など、経営者の立場で考えることに夢中でした。
会社の理念・思想を大切にされていますが、そのようなお考えも以前からお持ちだったのですか?

そうですね。実際に自分の頭で描いてる事を組織として実行していく事は簡単な事ではなく、そのような目標、方向性等のベクトルを合わせるために、また企業として長期的に成長していくためには理念や思想をしっかりと共有することは1番大事な事だと思います。

将来的には新規出店や新事業の展開ということも目標にしているので、そのためにも企業理念・思想というDNAを構築・共有した上で、制度改革を進めていかなければいけないと考えています。

そこでまずは役職毎の業務整理から始めました。なぜそこからかというと、それまでは社員の使命、職責、明確な役割等がはっきりしてなく、曖昧な仕事、職務も多数存在してました。
そのため業務範囲が広すぎるために優先順位がつけられず、ひとつひとつの業務について深く考えず、それぞれの業務が中途半端な作業になってしまいがちでした。そうなると会社としても社員一人一人にどのような価値があるのかを見いだせないですし、このままでは会社の未来はないのではないかと思いました。

また、新しい組織環境を与えるために、いろんなプロジェクトも同時進行で進めていき、組織環境は大きく変わりました。これでようやく一歩ステップアップできたので、ここからが企業理念の理解・浸透を深めていく時期だと思っています。

組織改革を進めるというのは大変ではありませんでしたか?
大変というより組織を存続、発展させる事が自分自身の大きな使命なので生き抜くためにベストを尽くす事が大事な事だと捉えています。現在の状況に一喜一憂するのではなく長いスパンで物事を考えながら、今に力を入れるバランスも重要だと考えております。また改革、改善を常に考え実行しなければ衰退していくと思うのでスピードと実行力で今後も常に改善を重ねていきます。
山下専務が入られて、会社はずいぶん変わられたのではないでしょうか?
変わった部分もありますが、今でも課題は多くあります。
例えば、まだまだ個人に依存した組織であることも課題だと思っています。特定の人物がいなくなったらその業務をできる人がいない、把握できていないという状況なんです。そのため今は、業務フローの見直しや新たな仕組み作りを行っております。
現在、企業理念の浸透に取り組まれているとのことですが、具体的にはどのようなことをされていますか?

以前から朝礼終礼で企業理念を唱和するということはしていました。ただ、唱和はするものの、それぞれが理念について考えるということはしていませんでした。 まずはそこを変えていきたいと思っています。

変えるためには、やはり「人」が大切です。
「理念を理解し、伝承できる人」「自身で考え、それを行動に移せる人」このような人で構成されたチーム(組織)を作っていきます!
組織の中にいる一人一人の価値は大切です。例えば、「挨拶がんばりましょう」という企業風土の中に、一人でも出来ていない人がいたとします。お客様はその一人を見たとき、「ハピネスエンターテインメントは挨拶もできない会社なんだ」と思ってしまいます。 だからこそ、「売上を○○億円目指す」「○年後○○店舗にする」という目標ではなく、まず先に思想・企業価値の創造、方向性を合わせることが必要です。ハピネスエンターテインメントの誰しもが理念というDNAを受け継ぎ、行動できなければ、もし今新規出店しても絶対に成功しません。

新卒採用を始められたのも、DNAを受け継いでいく人を採用するためでしょうか?
そうですね、私は「人が会社を作る」と考えています。将来組織の中核を担っていくような原石、また会社の理念や志を共に達成したいと思う若いパワーを補強するためにも新卒採用を行っていこうと考えました。これからの大きな歴史を作っていくスタートラインに立った会社だと自負しておりますので、情熱と志を持った新卒採用者に会える事も楽しみにしております!
企業理念の中でも特に想い入れの強いポイントはありますか?

「主体性」が大きなポイントであり、最も期待している項目です。エンターテインメント業界のパイオニアを目指す上で必要な要素だと考えています。 自分で考えて行動する人材になって欲しいですし、そういった人材を求めています。主体性を発揮するためにも、答えのないものを自分の頭で考え抜く事がとても大事だと考えております。

ただ、これまで「主体性」を推し進めすぎてしまったと反省しています。
というのも、業務の標準化やマニュアル化がなされていない状況で「主体性を持って取り組んで欲しい」と伝えると、それぞれが自分の好き勝手な行動に繋がりやすくなってしまうんです。 でもそこに気付けたことはすごく良かったです。それもあって、現在業務フローや新しい仕組み作りも行っているので、同時によりよい方向へ改革していきたいと思っています。

その主体性は、行動指針「情熱を持って一歩踏み出す」にも表れていますね。
情熱を持っている人は多いですが、実行に移すところまでいける人は少ないです。「挨拶がんばっています!」と口では言っても、実際にできていない人はいます。言う人とやる人では大きな違いがあります。
ただ情熱があるのではなく、行動が伴っていなければなりません。それは当然、私自身もそうです。ハピネスエンターテインメントでは年齢や経験は関係ありません。どれだけ自分のフィールドを自分で考え、行動するか。それがハピネスエンターテインメントでも社会でも求められる大切な要素だと思います。 私の理想は、他のどんな業界でも通用する社会人を育成することです。そしてやはりお客様と接する仕事ですので、その時その時のお客様のニーズにこたえられる柔軟性も養わなければなりません。
今後の目標としてはどのようなことを考えられていますか?
私の中で明確な目標はあるのですが、まだ社内外に発表できる段階ではないと思っています。 ただ、「○年後に○○店舗にし、○○億を目指す」という計画目標を単純にたてるのではなく、時代のニーズ、お客様のニーズをしっかりと把握したうえで、その延長線上に企業の発展もあるというバランス感覚を持って、数値目標とリンクさせていけたらと思っております。
山下専務のバイブルとなっている書籍は何かありますか?
これまで読んできた本、全てが私の財産となっているのでこれといった一冊はありません。強いていえば7つの習慣でしょうか。また、経営に関する本だけに絞った読書はしません。いろんな情報をインプットすることが経営者としても、人間としても必要なことだと思うので、いろんなジャンルの本を読んでいます。
では最後に、パチンコ業界で働く方にメッセージをお願いします。
パチンコホールである前の大前提として、「お客様をどうやって楽しませるか」「どうやって喜んでもらうか」「社会に対してどんな影響を与えていくのか」。それをまずはしっかり考えていなければなりません。そういった方針があることが非常に大切であることを、私は身に染みて感じています。
<1人でも多くの人々に価値、感動を!>を胸に秘め頑張っていきたいとおもいます!